中村 智樹

惑星科学者

東北大学大学院理学研究科

准教授

1966年生まれ。東京大学大学院理学系研究科鉱物学専攻修士課程修了。
10歳のころ銀河や球状星団の神秘性に惹かれる。中学、高校では、野球やボクシングをする傍ら、夜は海岸で天体観測を行う。東京大理学部で地球外物質研究室に進学し、太陽系始原物質の物質科学的研究を始める。九州大の宇宙化学研究室に赴任し、米航空宇宙局・太陽系探査部門、独マックスプランク研究所・宇宙化学部門に留学、2001年より九州大助教授を務め、2010年から東北大准教授。
2008年にNASAのスターダスト探査機が回収した彗星塵の研究を行い、初期太陽系での大規模物質循環の証拠を発見、2010年に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が回収した太陽系の小惑星・イトカワの微粒子の回収、初期分析を主導し、イトカワの形成史を解明した。
イトカワの物質科学的特性を引き出し、太陽系の初期進化に関する研究に生かすことが自分の使命と考えている。この成果の一部について、世界的科学誌「Science」の今年8月26日号では特集が組まれ、論文が掲載された。

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